御尾先様

御尾先様 阿久原

 昔、阿久原地区には『御尾先(おおさき)様』と呼ばれる動物がいたと言い伝えられています。

 御尾先様は、ねずみによく似ており、軒のひさしや屋根裏などに住み、病人の横腹に穴をあけ、そこから栄養を吸いとってしまうといわれ、また、これに取りつかれるとあらぬことを口ばしったり、奇怪な行動をするようになると人々に恐れられたそうです。そういう時は唐辛子をたくさんいぶすと御尾先様が逃げていくといいます。

 しかし、この御尾先様を見ることができるのは、秋の十五夜の名月の夜、月に見とれてうっとりしている時だけで、そんな時この動物の体は虹色に美しく輝いて見えるということです。

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