クジャクソウ

クジャクソウ(宿根アスター)

クジャク草(宿根アスター)の写真

クジャクソウとよばれる宿根アスターは菊科の植物で、結婚披露宴のテーブルに飾る花や花束などにも使われています。昭和48年頃から神川町新里地区に導入されましたが、年々栽培が盛んになり、現在では全国随一の産地として発展しています。

主な栽培品種はホワイトクィーン、プラスベリー、チェリーピンク等で、栽培されているハウスの中では鮮やかな色から清楚な色まで色とりどりの花で埋め尽くされています。栽培への取り組みが評価され、平成3年には、花産地として朝日農業賞の栄誉に輝きました。

知ってる?クジャクソウ

広報記事

どんな種類がある

ホワイトクイーン

神川一の生産量を誇る、透 き通るような純白で、濃緑色 の葉とのコントラストが鮮やか な、花の白さが引き立つ品種 です。

ホワイトプリンセス

ホワイトクイーンと同様透き通 るような純白で、やや小さめで すが、花付きが良いのが特徴で す。葉は細く、葉色はやや淡い 緑色となっています。

神川ラズリー

花弁は淡いピンクで中心部 が白く、大輪で、花付きの良 さが特徴です。パステルタッチ の色合いが、フラワーアレンジ メントなどに適しています。

どんな花

クジャクソウはシロクジャクやその交配によって育成された品種の総称です。
花色は白、ピンク、ブルーがあり、キク科アスター属の宿根草で正式には「宿根アスター」と呼ばれています。 新里地区で切花の生産が始まった昭和40 年代後半、新たに収益があがる品目を探すため、様々な種苗を集める中にシロクジャクがありました。昭和50 年代後半、埼玉県園芸試験場(現在の埼玉県農業技術研究センター) でミケルマスデージーとの交配育種により、花色が白だけでなく、ピンク、ブルーへと広がりました。その後も新里地区では交配育種を続け、現在の主力品種となっている「ホワイトクイーン」のように市場評価が高く、生産性の高い品種が生み出されています。

どんな用途で使われているの?

神川のクジャクソウは市場からの引き合いが強く、冠婚葬祭で安定的な需要があります。主に添え花として使われるクジャクソウ。ほぼ通年で出荷できる産地は全国でも神川だけで、全国トップの産地となっています。高い生産技術により品質の良いクジャクソウを安定的に出荷しています。今後、後継者育成等により生産を伸ばしてもらいたいで す。皆さんにもクジャクソウを知っていただき、身近に感じていただけたらと思います。

どうして年間を通して出荷できるの?

〇短日植物の性質を利用した栽培により、1年中出荷が可能
クジャクソウは短日植物

短日植物とは 連続した暗期が一定時間(限界暗期)より長くなると花芽が形成される植物のことです。

短日植物 日照時間が短い(夜が長い)季節(秋冬)に咲く植物 例)コスモス、アサガオ、キク、シソなど
長日植物 日照時間が長い(夜が短い)季節(初夏)に咲く植物 例)ホウレンソウ、コムギなど

クジャクソウは短日植物
春夏(日照時間の長い季節)は人工的に光をさえぎる→咲くのを促す(促成栽培)
春夏
秋冬(日照時間の短い季節)は人工的に光を当てる→咲くのを抑える(抑制栽培)
秋冬
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