神川の民話
おてんの様 小浜
小松神社では、毎年7月15日の八坂祭を「おてんの様」と呼んで、いつの頃からかみこしをかついで村中をねり歩いて、祝ってきました。
このみこしは百貫(約400kg)以上もある、ケヤキ造りのもので、これを村の幾人もの若者達がはだかでかつぎ、大声を張りあげて、村の出入口に当たる7ヶ所の辻々を尉子に入った「おてんの様」を背った者と、おはらいを手にした神主さんを先頭にして、おはらいをして歩きました。
そして途中、村を流れる川にみこしを流したり、休息所となった家々の庭では、みこしをかつぐ若者もろとも、人々は、あらそって水をかけたので方々庭はまるで泥田の様になってしまいました。そして休息所では、季節のきゅうりやトマト、そして酒などを人々にふるまって神様をもてなしたりして、村に危病やわざわいが入り込まないように、また一族の繁栄と健康を願いました。このようにして村の人々は祭りに参加してきましたが、このあばれみこしの行事も十数年前から、かつぐ若者達が少なくなり、今では祭り番の古老達の手で、神社境内に引き出されたみこしが時折り打ち鳴らされるたいこの音に、昔のにぎわいを思い出させてくれるにすぎません。













