子宮頸がん予防ワクチンについて

子宮頸がん予防ワクチン接種の経緯

子宮頸がん予防ワクチンは、接種後の痛みや多様な症状の報告が相次いだことから、厚生労働省の通知に基づき、積極的な勧奨を差し控えていました。この度、令和3年11月26日付けで同通知が廃止されたことに伴い、令和4年度より積極的な接種勧奨を再開することが決定しました。

また、国の検討部会において、このワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められました。

このことにより、子宮頸がん予防ワクチン定期接種の実施と、積極的な勧奨の差し控えにより接種機会を逃したかた(キャッチアップ対象者)に対して、一定期間、定期接種の機会を設けることとしました。

子宮頸がんとは

子宮頸がんは、子宮の頸部(入り口部分)にできるがんです。すべての年代の女性がかかる可能性がありますが、近年20~30歳代で増加しているのが特徴です。
子宮頸がんの原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することで生じることがわかっています。ヒトパピローマウイルス(HPV)は広くまん延しているウイルスであり、女性のほとんどが、一生に一度は感染すると報告されています。感染しても多くの場合は自然に排除されますが、感染が続くとその一部が前がん病変となり、さらにその一部が悪化してがんになります。

子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)

ワクチンの種類

子宮頸がん予防ワクチンは、「サーバリックス®」「ガーダシル®」「シルガード®」の3種類があります。

  サーバリックス® ガーダシル® シルガード®
接種回数 3回 3回 ※2回または3回
方法 筋肉内接種 筋肉内接種 筋肉内接種
標準的な接種スケジュール 初回接種日から数えて、おおむね1か月後と6か月後に追加接種 初回接種日から数えて、おおむね2か月後と6か月後に追加接種

2回接種:初回接種日から数えておおむね6か月後に追加接種
5か月未満の場合3回目の接種が必要

3回接種:初回接種日から数えておおむね2か月後と6か月後に追加接種

シルガード® ※2回接種対象は1回目の接種を15歳までに受ける場合
3回目接種対象は1回目の接種を15歳になってから受ける場合

 

対象者

定期接種対象者

対象:中学1年相当~高校1年相当の女子

接種期限:16歳の誕生日を迎える年度の終わり(3月31日)まで

キャッチアップ対象者

対象:平成9年4月2日生まれ~高校2年相当の女子で、子宮頸がん予防ワクチン未完了の方

接種期限:令和7年3月31日まで

一定の間隔をあけて3回接種が必要ですので、すべて無料で受けるには、1回目を令和6年9月までに受ける必要があります。

※期限を過ぎた接種は自費となってしまいますのでご注意ください。

 

費用

無料

※町で発行した予診票が必要となりますので、お手元にない場合はお問合せください。

接種場所

委託医療機関での個別接種です。

予約等が必要な場合がありますので、必ず事前にお問い合わせください。

厚生労働省ホームページ

その他詳しい情報は厚生労働省ホームページをご覧ください。

子宮頸がん予防ワクチン接種に関する各種相談窓口

厚生労働省による「感染症・予防接種相談窓口」では、HPVワクチンを含む、予防接種、インフルエンザ、性感染症、その他感染症全般についての相談にお答えします。
電話番号:0120-331-453
受付時間:平日9時~17時(土曜、日曜、祝日、年末年始は除く)


埼玉県内には、医療機関の協力による「HPVワクチン接種後に生じた症状の診察」体制を整えています。詳しくは、こちらを参照してください。


埼玉県産婦人科医会では、子宮頸がんワクチン接種の不安や疑問についての相談窓口として、「HPVワクチン接種に関する無料オンライン相談」を開設しています。詳しくは、こちらを参照してください

この記事に関する
お問い合わせ先

保険健康課 保健センター
〒367-0246
埼玉県児玉郡神川町大字関口90
電話番号:0495-77-4041 ファックス:0495-77-0550